メイクアップのポイント(1)
今回から数回にわたってアイ・メイクアップのポイントについてお話させていただきます。
初回は、顔全体のイメージを左右する眉毛のポイントからです。
アイブローの色選び:髪の毛の色に合わせるのが基本です。 髪の毛を明るめのブラウンなどに染めている場合は、グレーとブラウンの2色使いがお勧めです。立体的に見えますし、印象がぼやけません。
眉毛の長さ:口角と目じりを結んだ延長線が眉毛と交差するポイント。 最近の眉の流行はやや短めなので、ほんの少しだけ短めにしておくことをおすすめします。長めの眉のラインは、老けた印象を与えます。
眉毛の流れ:毛の流れが下向きになっている場合、マスカラで毛の流れをそっと持ち上げ、毛並みを整えてください。きれいなラインが長持ちしますし眉毛のはりとつやをもたらす効果もあります。
眉毛カット: 眉毛カット用のはさみで眉毛のラインから飛び出した長い毛、イメージしているラインからはみ出している部分を丁寧にカットします。 また、眉毛を細くカットしすぎたり、眉毛を短くカットしすぎたりすると、顔を大きく見せてしまうこともありますので注意してください。
毛抜きの使用はお勧めしません。抜いた場所へ雑菌が入って炎症を起こす可能性がありますから。さらに、同じ場所で眉毛を抜き続けると新しい毛が生えにくくなります。
眉毛の形や太さには流行があります。ここでは、細い眉、太い眉、ナチュラル、フェミニン、シャープの5つのタイプを説明します。 ご自分のその日、その時の気分や洋服のイメージ、スタイルに合わせて自由に眉毛のタイプを選び、様々な表情を楽しんでみてください。
◇細い眉:上品でエレガントなイメージ。 余り細すぎると流行おくれのラインで老け顔に見えたり、意地悪なイメージになりますので気をつけてください。 ポイントは眉頭を少し太めに描き眉尻に向かって細くします。 全体的に同じ細さで描きますと、流行遅れにみえます。
◇太い眉:ご自分の眉がしっかりある場合は、必ず眉のお手入れを丁寧にしてください。 毛の流れ、色合わせがきちんと整えられている眉はスタイリッシュでオシャレです。 ポイントは:
1.眉カットを定期的に行い太い眉のラインを整える。
2.眉毛用のブラシで毛の流れを整え、パウダータイプのアイブローで眉に沿って一本一本毛を描くようにラインを整えます。 また、マスカラで毛の流れを美しく強調すると、インパクトのある印象的な表情になります。
3.色はご自分の髪と同色あるいは明るめの色がおすすめです。
4.ペンシルタイプのアイブローは太さを強調してしまうので避けましょう。
◇ナチュラルな眉: まず眉頭から眉山までを描きます。眉頭から眉山にかけて、もともと眉が濃く生えそろっている人は、あまり描きすぎてしまうとナチュラル眉になりません。濃くなりすぎて不自然な感じになってしまうので、軽く描くだけにしておきましょう。
眉が薄いひとは、筆タイプのアイブローならそっと滑らせるように、ペンシルタイプのアイブロウなら毛を植えるような感じで描きます。
仕上げに、眉頭から眉山にかけて、ブラシを使いながらメイクアップをぼかしていきます。眉頭をぼかすだけで、とてもナチュラルな眉のイメージになります。
◇フェミニンな眉: 筆タイプのアイブローを使ってください。
アイブローとして使っているカラーに、ニュアンスカラーのピンクやベージュなどをプラスしてみてください。ピンク系の甘い色は、やわらかいイメージを与えてくれます。
◇シャープな眉: ペンシルタイプのアイブローを使うと簡単です。 ペンシルならではの鋭角的なラインをうまく使うことで、無駄の無いすっきり伸びたシャープなラインが描けます。 眉頭と眉山を一本のラインでつなぎます。直線的な眉にすると、大人っぽいクールな印象になります。
もともと眉にカーブがあるひとは、眉頭と眉山を直線にして描くことで、眉が太くなりすぎてしまうので注意してください。できるだけカーブをへらすイメージで、気をつけて描いてください。
眉は顔全体のイメージを変えてしまうほどインパクトのあるメイクアップのポイントです。
優しい、暖かい、フェミニンなイメージ、シャープで、クールなイメージ、可愛らしいイメージなど等……ご自分にあったイメージを眉毛の描き方を色々楽しみながら探してください。