紫外線対策、できていますか?
今は全国的に梅雨のまっただ中ですが、梅雨が明ける頃になりますと、日差しも夏らしく強くなります。
“紫外線は美容の敵”と美容のコラムなどでよく日焼け止めや美白の化粧品が特集されるのもこの頃です。
では何故、紫外線は美容上敵視されるのでしょうか?
日頃繰り返し浴びている太陽の紫外線によって遺伝子に変異が生じ、シミやシワが発生します。 紫外線が活性酸素を異常発生させ、結果として肌に弾力やハリを与えてくれるコラーゲンやエラスティンなどの線維を破壊し早期に老化を引き起こします。これが光老化/光加齢(フォトエイジング=Photo-Aging)です。
美容に関係しているのは、主にUVA 波(Ultra-Violet-Ray A)とUVB波といわれる紫外線です。UVA波は表皮を通過して真皮に到達してシワなどの原因となります。UVB波は急性の皮膚障害(赤く炎症をおこす、水ぶくれなど)を起こしシミの原因となります。
よく紫外線防止の商品にSPF20、PA++という表示があります。それらの意味は一般の方にはわかりません。
?SPFとはSun Protection Factor(サン プロテクション ファクター)の略で紫外線防御指数とも言います。UVB波の防止効果を表す指標です。紫外線を浴びた際にできる赤い斑点が皮膚にできるまでの時間を何倍に長く出来るかを表したものです。
色白の肌と小麦色の肌では赤い斑点ができるまでの時間に差があります。
同じSPF20でもその効果の有効時間には個人差があるのです。もし6分で赤い斑点がでるなら、その肌にとってSPF20は120分保護してくれるという意味です。
?PAとはProtection Grade of UVA(プロテクション グレイド オブ UVA)の略でUVA防御指数とも言います。UVA波の防止効果を表す指標です。+、++、+++の3段階があります。
SPFが肌が赤くなる原因を防ぐのに対して、PAは皮膚の黒化が起こる原因を防ぎます。
SPF、PAともに指標にすぎません。
数値が高く、+が多ければ紫外線を防ぐ力は大きいといえますが、ケミカルな成分も多く含まれてくるため肌に刺激や負担を与えてします。また、汗などで日焼け止めが取れてしまえば、効果はありません。よく、取り扱い説明書に“小まめに塗ること”と書かれているのはそのためです。
さて、日焼け止めには2つのタイプがあります:
1.紫外線吸収剤(紫外線を吸収して、熱などのエネルギーとして放出する)
透明感のあるクリーム状の製品が多く、防御効果も高いですが、低分子の為、皮膚に刺激を与えることがあります。 例)日焼け止めクリーム、ケミカルなものが多い
2.紫外線散乱剤(酸化チタン、酸化亜鉛などの無機化合物で紫外線を拡散させる)
UVA,UVBの両方に防御効果があるものが多いですが、光の拡散効果で白浮きすることがあります。安全性は高く、肌に低刺激です。 例)パウダー(白粉)やファンデーション
では、一番効果的な日焼け止めは何でしょうか?
物理的な防御で、日傘、手袋、帽子です。パウダーやファンデーションなども低刺激ですから、保護には役立ちます。
日頃メークアップをなさらない方でも、パウダーを薄くつけるだけで肌を保護しますので、違ってきます。
さらに、ボディライトニング的ライフスタイルの観点から申しますと「飲水」と「微食」は絶大な効果を発揮します。
その理由は、肌の水分バランスが整っていると紫外線を防いだメラニン体を皮下組織に閉じこめ、そこで分解して表面化しないようにしてくれるのです。また、肌近くのオーラ層の代謝が活性化し、光や熱といったエネルギー(振動)を中和してくれます。
さらに、「微食」は健康な血液の造血を増進させますから、自己免疫力の上がった肌は、紫外線による火傷(日焼け)に対して自己修復しやすくなるのです。
これからの季節、是非、積極的な対策で肌を労わり守ってあげてください。